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胃薬のテプレノンがアルツハイマーに効くの!?

 
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ゆあパパ薬剤師
ゆあパパ薬剤師です。薬剤師にできることを探してブログから情報を発信しすることにたどり着きました。どんなことにも全力疾走です。走りすぎて、ばてることもしばしば…。でも、回復したらすぐに全力疾走します(笑)

今回もクイズを出していきます。
ヒントを3つ出すので、そこから答えを考えてください。

ゆあパパ薬剤師

・構造式

・既存の治療薬とは違う作用機序のものです。

・適応は帯状疱疹のみです。

さて、どうでしょう?

答えは記事の最後に載せています!

ゆあパパ薬剤師

さて今回は、EBMは関係のない論文を見ていきます。

気になるのがリポジショニングです。

<パーキンソン病>治療に既存薬が可能性 iPS細胞で確認

 神経細胞の異常で手足が震える難病「パーキンソン病」の治療に、高血圧に対する既存薬の成分が使える可能性が高いことを、慶応大の岡野栄之(ひでゆき)教授(生理学)らのチームが発見した。患者由来のiPS細胞(人工多能性幹細胞)を使い、効果を確認したという。18日付の米科学誌「ステム・セル・リポーツ」電子版に掲載された。

 パーキンソン病は、脳内で指令を伝える物質であるドーパミンを作る神経細胞に異常なたんぱく質がたまり、細胞が徐々に死ぬことで発症する。手足の震えや筋肉のこわばりが起こる進行性の難病で、国内の患者数は約16万人とされるが、根本的な治療法はない。

 パーキンソン病患者の9割は血縁者に患者がおらず突然発症するため、メカニズムの解明が困難だった。残る1割は血縁者に患者がいる「家族性」で原因とされる遺伝子も見つかっているものの、マウスを使って病気の状態を再現することが難しかった。

 岡野教授らは、家族性のパーキンソン病患者の細胞からiPS細胞を作製し、ドーパミンを作る神経細胞に変化させて、パーキンソン病の病気の状態を再現。既存の薬に使われている1165種の化合物を加えたところ、ベニジピンという高血圧に対する治療薬の成分に細胞死を抑える効果が認められた。チームを主導した神山淳准教授は「今後は血縁者に患者がいない患者から作った神経細胞でも効果を試し、治療薬の開発につなげたい」と話している。【荒木涼子】

Yahoo!ニュースより

こんなニュースがありました。

これにより、パーキンソン病の患者さんにも希望ができたかのように思えます。

しかし、ある薬剤師がコニール(ベニジピン)を買おうとしたようです。

親がパーキンソン病でコニールが効くようだから使いたかったようです。

患者家族になるとそうなるのでしょうが、論文も読んでいろいろと情報を探す手段を身に着けてほしいものです。

さて、今回はリポジショニング関連で論文を見ていきましょう!

 2009 Dec;25(8):647-54. doi: 10.3109/02656730903315823.

Heat shock proteins in neurodegenerative diseases: pathogenic roles and therapeutic implications.

Adachi HKatsuno MWaza MMinamiyama MTanaka FSobue G.

PMID: 20021225

タイトルは

神経変性疾患における熱ショックタンパク質:病原性の役割と治療上の意義。

といった感じです。

筋萎縮性側索硬化症、パーキンソンアルツハイマー病、およびポリグルタミン(polyQ)疾患を含む神経変性疾患は、タンパク質ミスフォールディングによって引き起こされると考えられています。

主に分子シャペロンとして機能するヒートショックタンパク質(HSP)は、タンパク質の折り畳み、および品質管理において重要な役割を果たすことが知られています。

HSPの過剰発現は、異物の数およびサイズを減少させ、疾患を引き起こすタンパク質の蓄積を減少させ、ニューロン細胞、およびマウスモデルにおける表現型を改善することが報告されています。

この結果では、神経変性疾患のためのHSP関連療法の開発の基礎となる可能性があります。

 2013 Oct 1;8(10):e76306. doi: 10.1371/journal.pone.0076306. eCollection 2013.

Suppression of Alzheimer’s disease-related phenotypes by geranylgeranylacetone in mice.

Hoshino TSuzuki KMatsushima TYamakawa NSuzuki TMizushima T.

PMID: 24098472

タイトルは

マウスにおけるゲラニルゲラニルアセトンによるアルツハイマー病関連表現型の抑制

といった感じです。

ゲラニルゲラニルアセトンはテプレノンの事ですよ~

ゲラニルゲラニルアセトンの単回経口投与は、Aβが海馬に直接的に直接注入された場合にHSP70のレベルを有意に増加させました。

ゲラニルゲラニルアセトンはすでに抗潰瘍薬としての使用が承認されており、ヒトにおける安全性が確認されているため、アルツハイマー病の予防薬候補と考えられています。

ゲラニルゲラニルアセトンの作用の分子メカニズムは現在明らかではないですが、この研究の結果は、ゲラニルゲラニルアセトンが新しいタイプの抗アルツハイマー病薬物としての使用の候補となり得ることを示唆しているようです。

 

 2017 Dec;14(6):5267-5274. doi: 10.3892/etm.2017.5253. Epub 2017 Oct 3.

Suppression of Alzheimer’s disease-related phenotypes by the heat shock protein 70 inducer, geranylgeranylacetone, in APP/PS1 transgenic mice via the ERK/p38 MAPK signaling pathway.

PMID: 29285052

タイトルは

APP / PS1トランスジェニックマウスにおけるERK / p38 MAPKシグナル伝達経路を介した熱ショックタンパク質70誘導因子、ゲラニルゲラニルアセトンによるアルツハイマー病関連表現型の抑制

といった感じです。

ややこしいですね。

ゲラニルゲラニルアセトンの経口投与が、ERK / p38 MAPKシグナル伝達経路の調節によってアルツハイマー病関連表現型を緩和することを示しています。

したがって、ゲラニルゲラニルアセトンは、アルツハイマー病の治療のための潜在的な治療薬であり得ます。

ややこしいですが、まとめていきます。

テプレノンはゲラニルゲラニルアセトンという名前です。

テプレノンはヒートショックプロテイン(HSP)を増やします。

HSPは巻き込まれているタンパク質をほどきます。

実際の作用メカニズムはまだまだ明らかになっていない部分もありますが、アルツハイマー病治療の突破口の可能性を秘めています。

ある程度の情報を吟味したうえで、患者の家族だとしても使っていきたいですね。

答えはアメナミビルです。

わかりましたか?

新規の作用機序でヘルペスウイルスに効果示しますよね!

勉強会をきっかけにしっかり勉強しました。

今回はここまで!

次回もお楽しみに♬

ゆあパパ薬剤師

 

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ゆあパパ薬剤師です。薬剤師にできることを探してブログから情報を発信しすることにたどり着きました。どんなことにも全力疾走です。走りすぎて、ばてることもしばしば…。でも、回復したらすぐに全力疾走します(笑)

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